コリジョンジェット工法

現在のコンクリート構造物の補修・補強工事ではウォータージェット工法が活躍する機会が増えています。
ウォータージェット工法の要求性能としては、

  • 1. 劣化したコンクリートを確実に除去する
  • 2. 鉄筋裏側の劣化したコンクリートを除去する
  • 3. 新しい部材との付着力向上

等があります。コリジョンジェット工法はこれらの要求性能への付加性能としての「はつり深さを高い精度で制御する工法」です。

  • photo:はつり処理性能試験時における コリジョンジェットのはつり状況

    はつり処理性能試験時における
    コリジョンジェットのはつり状況

  • photo:床版はつり現場における コリジョンジェットのはつり状況

    床版はつり現場における
    コリジョンジェットのはつり状況

コリジョンジェット(衝突噴流)とは

ウォータージェットを2つのノズルから噴射・衝突させることにより、はつり深さを制御できる唯一のウォータージェット工法です。劣化部および鉄筋裏側のコンクリートも除去でき、鉄筋裏側での新しい部材との付着力も向上します。
コリジョンジェットは、2つのノズルから噴射されたウォータージェットを衝突させると、衝突後は水流が拡散し、破壊エネルギーは急速に減少します。この原理を応用し、衝突位置を調整することによって、はつり深さを制御することができます。

  • photo:はつり面の比較(コリジョンジェット工法と従来工法)

    はつり面の比較(コリジョンジェット工法と従来工法)

  • photo:コリジョンジェットの概念図

    コリジョンジェットの概念図

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コリジョンジェットの特徴

1. はつり深さを高精度に制御できる唯一の工法
塩害や中性化のように、一定の深さでコンクリートを除去したい場合に最適です。
特に床版はつりに効果を発揮します。
2. 鉄筋裏側のコンクリートを除去できる工法
2つのノズルが旋回時に様々な角度からアタックすることにより、鉄筋裏側に存在するコンクリ―トを取り除くことができます。
3. ウォータージェット工法がより安全に施工できる工法
機械施工を標準としているシステムであるため、従来工法のハンドガン施工等に比べて、災害発生のリスクが低減できます。

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技術開発

ケミカル工事は、保有するロボット各種とコリジョンジェットの組み合わせなど、高速度で高精度なウォータージェット工法への技術開発を日々進めております。また、ケミカル工事が保有する機材・システムを活かしたコンクリート構造物の調査・診断・計画・施工の提案も行っております。

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計画時の留意事項

ウォータージェット工法の施工歩掛は、施工条件・構造物の条件により変わりますので、ウォータージェット工法の施工計画時にはケミカル工事の各支店・営業所へお問い合わせください。
(例:施工希望・施工環境・はつり深さ・作業時間・施工方向・配筋密度・骨材寸法等)

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